アイキャッチ画像

ラノベ作家が語る、みんな気になる印税、年収、部数のギリギリ話…!!

 

・作家の印税って、どうなってるんだろう?                             

・1巻、2巻の部数ってどうなってるの?

 
上記のようなことを思う人は、多いのではないでしょうか?
 
その疑問を、ラノベ作家であるshiryuがお答えしましょう!!
 
この記事では、
皆様が気になる印税、ラノベの部数について赤裸々に、ギリギリまで語ります!
 
読み終えたら皆様は、
「あっ、本の印税ってそうなってるんだ!」
「部数ってそういうことなんだ!」
となること間違いなしです。
 
 

小説、ライトノベルの印税、部数について!

 
まず、印税というのを説明します。
 
印税とは、

「本を出版した際に、作家が報酬としてもらえるお金」
というものです。。
 
 

実際、印税ってどのくらいなの?

 

では端的に、印税がおいくらなのかお話ししましょう。

 

出版社によって変わりますが、相場は……。

 

本の価格に対して8〜10%です!!

 
高いと思うか、安いと思うかは人それぞれですね。
 

ラノベの部数ってどのくらい刷ってくれるの?

 

続いて、部数についてです。

 

まず部数というのは、

「本を出す際に、出版社が刷ってくれる本の数」

ということです。

 

そして、こちらも出版社によって刷ってくれる数は違いますが、相場は……。

 

8000〜10000部です!

 

つまり、一冊本を出すといくらになるか

 
ライトノベルは、文庫本と単行本の二種類あります。
 
文庫本は、価格がだいたい600円くらい。
単行本は、価格がだいたい1200円くらい。
 

つまり、文庫本を出版すると、

600円 × 8〜10% × 8000〜10000冊 = 38万4000〜60万円 

 

そして、単行本を出版すると、

1200円 ×   8〜10% × 8000〜10000冊 = 76万8000〜120万円

 
ということになります!!
 
 

2巻以降の部数は? 打ち切りは?

 

先程までの部数のことは、1巻だけの話です。

1巻では、だいたい8000〜1万部です。

 

しかし2巻では、これも売り上げによりますが、やはり下がります。

 

1巻が1万部刷ったら、2巻は……

だいたい、5000〜6000部、くらいに下がってきます。

 

もちろん、これ以上刷ってくれる場合もあります。

 

だけど、これくらいになってくると少しずつ、打ち切りが見えてきます……。

 

そして残念ですが、編集者も作家もどれだけの熱量があっても、

売り上げを覆せるほどの力は、ありません。

 

売り上げが伸びなかったら、2巻、3巻打ち切り。

 

もしくは、1巻での打ち切りも、十分あり得ます。

 

 

重版ってどのくらい刷るの? 刷り部数印税と、実売印税って何が違うの?

 

重版とは?        

 
よく、Twitterで
重版決定!!ありがとうございます!!
とありますが、まず重版ってなんでしょうか?
 

重版とは

「本が売れて、本の刷り数を重ねて増やすこと」

です。

 
作家のまず目標として、「まず重版をしたい!!」
と思う人も、結構いると思います。
 
(自分は小説で1度、コミカライズで1度経験しております)
 
では、重版ってどのくらいの部数を刷ってくれるのでしょうか?
 
これも出版社や、そしてその本の売れ行きにもよりますが、
だいたい、2000〜3000冊です。
 
もちろん印税はその刷った分、作者に報酬として入ってきます。
 
 

刷り部数印税、実売印税って何?

 
印税は、二つに分かれます。
 
それが、刷り部数印税と、実売印税です。
 

まず、刷り部数印税とは

「刷った数の分、報酬として作家に入ってくる印税」

のことです。

 

対して、実売印税とは

「売れた本の数だけ、報酬として作家に入ってくる印税」

です。

 
例えば、
刷り部数印税は、先程の例であったように、
1万部刷ったら、1万部の印税が貰える、ということです。
 
一方、実売印税は、
たとえ最初に1万部刷っても、
売れたのが3千部だったら、その3千部だけの印税が貰える、ということです。
 
やはり作家として嬉しいのは、
刷り部数印税の方ですね。
 
 

まとめ(おまけで、秘密な話もあるよ!)

 
いかがでしたでしょうか?
 
印税について、しっかりと学べたでしょうか?
 
ここで最後に!!おまけ話!!
 

これは自分が経験したことなのですが、

印税で、出版社の中には5%のところもあります……!!

自分はそこを断りましたが、全然聞いたことがあるレーベルだったので、少しビックリしましたね。

そしてもう一つ、部数の話で実体験なのですが、

前に、初版で3万部を刷ってくれる、というところもありました……!!

残念ながら縁がなく、自分は今そこで本を出していないのですが、そこも結構有名なレーベルです。

 
どちらもアニメ化をしている作品があるレーベルなので、
いつか書籍化した人は、そのレーベルからお話があるかもしれません。
 
あまり表に出せないと思うので、こういう話は意外と聞いたことがなかったと思います。
役に立つ、または楽しんでいただけたら幸いです。
 
他にも
「こういう話聞きたい!」、「もっと深く聞きたい!」
などありましたら、コメントまでお願いします。
 
 
 
アイキャッチ画像
最新情報をチェックしよう!